大切な人に教えたい帰宅困難なときの安心の拠点。「キタクちゃん」ステッカーが目印です。

2016.12.16

「災害時帰宅支援ステーション」をご存じですか。東日本大震災の日、交通機関がストップして、徒歩で帰宅された方も多かったことでしょう。そうした災害時に帰宅困難者を支援するのが、このステーションです。各都道府県と事業者の協定による取り組みについて、窓口となっている(一社)日本フランチャイズチェーン協会に、詳しいお話をうかがいました。

 

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イザという時ありがたい「水・トイレ・交通情報」

 ―さっそくですが、災害時帰宅支援ステーションはどのような取り組みですか?

大規模災害の発生によって交通機関がストップすると、通勤や通学、買い物、行楽などで外出している人は、自宅に帰るのが困難な「帰宅困難者」になります。そのなかには徒歩で帰宅しようとする人も少なくありません。私たちフランチャイズチェーンの事業者は地域に店舗をおき、地域にねざした事業をしている立場として、そうした方たちに何か支援ができないだろうかと考えたことと自治体からの要望があったのが、参加の経緯です。

―具体的にはどのような支援が受けられるのでしょうか。

①水道水の提供②トイレの使用③地図などによる道路情報、TV・ラジオ・ネットで知り得た通行可能な道路に関する情報、などです。これらを可能な範囲でご提供します。また、関東の九都県市※1とはラジオ協定も結び、都内の民放ラジオの放送内容を店舗で流すことができます。その情報を紙に書いて目につくところに掲示することもできるので、的確な情報が手に入ると思います。

―情報収集にはスマートフォンなどがあるとは言っても、充電が切れる可能性は十分ありますし、遠距離の場合は特に助かりますね。

そうですね。断水や停電の場合は水道水やトイレの提供ができないケースもありますが、そんなときでも帰宅途中、一時休憩などで上手に活用していただければと思います。

―「災害時帰宅支援ステーション」には何か目印がありますか?

コンビニエンスストア、ファーストフード、ファミリーレストランなどの入口付近のガラス面に、全国共通の「キタクちゃん」ステッカーが貼ってあります。また、九都県市では災害時に対応できるステーションとして、のぼりを設置することになっていますので、こちらも目印にしてください。

―職場や学校などの近くはもちろん、実際に帰宅するルート上にも、ステーションになる店舗がどこにあるか確かめておくとよさそうですね。

そうですね。「あ、ここにもステーションがある」と知っているだけでも、安心材料になると思います。

現在は41の都道府県と協定を締結

―これまで協定を結んでいる自治体について教えていただけますか。

2005年2月、関西広域連合※2との間で協定を結んだことがはじまりです。同じ年の8月には関東の九都県市とも協定を結びました。その後、範囲を次第に広げて現在は41都道府県10政令指定都市と協定を結んでいます。地震はいつどこで起きるかわからないので、残る6県とも協定の締結に向け、早急に話し合いを進めていきたいと考えています。

―首都圏では、大きな災害が起きたとき、むやみに移動せず、まずは身の安全を確保して安否を知らせることが大切で、被害状況がわからないまま行動すると、余震による建物の倒壊にあったり、応急活動の妨げにもなると聞きました。

そのためにも、従業員の安全確保と建物・設備の機能の確認が済み次第、できるだけ早く店舗を再開して、情報などの提供を行いたいと思っています。私たちの店が開いていることで、災害時に少しでも不安が取り除けることを願っています。

 

通勤・通学や外出中に大規模地震などが発生したとき、水やトイレ、そして、正確な情報を得る場として、災害時帰宅支援ステーションがあることは、ぜひ家族で共有したい情報です。平成17年8月からこれまでに協定を締結した事業者・団体数は31、九都県市域内の店舗数は1万8千店を超えているそうです(平成26年1月1日現在)。あなたの通勤・通学路にも、きっと「キタクちゃん」のいるお店があるでしょう。

※1埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・横浜市・川崎市・千葉市・さいたま市・相模原市
※2三重県・滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県・徳島県・大阪市・堺市・京都市・神戸市

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